
刺繍を始めるとき、多くの人が最初につまずくのが「刺繍糸の選び方」です。
色の多さ、素材の違い、番号や本数の表記など、手芸店の棚を前にして戸惑った経験がある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなお悩みを持っている方向けに、刺繍初心者でも失敗しにくい刺繍糸の種類と選び方を、できるだけシンプルに解説します。
刺繍糸にはどんな種類がある?
刺繍糸とひとことで言っても、素材や太さによって特徴は大きく異なります。まずは、代表的な刺繍糸を知っておきましょう。
25番刺繍糸(コットン)
もっとも一般的で、初心者に最初におすすめされるのが25番刺繍糸です。
特徴
- 6本の細い糸が束になっている
- 必要に応じて1〜6本取りで使える
- 色数が非常に豊富
- 手芸店ならほぼ必ず置いてある
初心者に向いている理由
糸を分けることで太さを調整できるため、失敗してもやり直しがきくのが大きなメリットです。
アウトラインステッチ、サテンステッチ、フレンチノットステッチなど、ほとんどの基本ステッチに対応できます。
私がメインで使用しているのも25番刺繍糸。フリーステッチ刺繍にとってなくてはならない定番の糸で、糸がねじれないように気を付けながら丁寧に刺繍したサテンステッチはツヤが出てとてもきれいです!
▼25番刺繍糸のおすすめの保管方法をまとめたこちらの記事もぜひ参考にしてください。

刺し子糸
刺し子糸は、日本の伝統的な刺し子に使われる糸です。
特徴
- 最初から1本で撚られている
- 25番刺繍糸より太め
- 丈夫で切れにくい
- マットで落ち着いた風合い
向いている刺繍
- 図案がシンプルな刺繍
- 線をはっきり見せたいデザイン
- 厚手の布を使う場合
細かい表現には不向きですが、迷わずそのまま使える点は初心者にとって安心です。
ウール刺繍糸・アクリル糸
立体感や温かみを出したいときに使われるのが、ウールやアクリル素材の刺繍糸です。
特徴
- ふっくらとした質感
- 糸自体に存在感がある
- 摩擦が大きく、引き抜きに少し力が必要
注意点
布への抵抗が強く、ステッチが乱れやすいため、初心者さんの最初の一本には不向きです。
慣れてからアクセントとして取り入れるのがおすすめです。
刺繍糸選びで初心者が失敗しやすいポイント
色だけで選んでしまう
「この色がかわいい」という理由だけで糸を選ぶと、
布との相性や太さが合わず、仕上がりに違和感が出ることがあります。
まずは刺繍作家さんが刺繍図案の中で指定しているメーカーの刺繍糸を選びましょう。
慣れてきたら糸の種類や色をアレンジしてもOKです。
私も最初は、刺繍本で指定された通りの糸・本数で刺繍していました。
そうすることで、糸の特性が徐々に分かってきて、オリジナル刺繍を作り始めた時に生かすことができました!
最初から特殊な糸を使う
ラメ糸やグラデーション糸は魅力的ですが、
- 糸が絡まりやすい
- 張力の調整が難しい
といった理由から、初心者には扱いづらい糸です。
基本を身につけてから挑戦するほうが、結果的に楽しく続けられます。
特にラメ糸は、可愛いけれどとても絡まりやすくて最初は発狂しそうになるかも(笑)。
私が実際に使って感じたきれいに刺すためのコツは、30cmくらいの短めの長さでカットして使うこと。絡まりにくく刺しやすくなりますよ。
初心者でも失敗しない刺繍糸の選び方3つの基準
1. 25番刺繍糸を選ぶ
最初の一本は、迷わず25番刺繍糸を選びましょう。
情報量が多く、検索しても解説が見つかりやすいため、困ったときにすぐ調べられます。
2. ステッチ練習には2本取り
最初にステッチだけ練習するなら25番刺繍糸の「2本取り」がおすすめです。
慣れてきたら本数を変えて刺してみて、刺しやすさや仕上がりの違いを体感してみてください。
3. 布とのバランスを見る
薄い布には細め、厚い布にはやや太め。
この基本だけ覚えておけば、大きな失敗は防げます。
刺繍糸は「正解」を探さなくていい
刺繍糸選びに、絶対の正解はありません。
大切なのは、扱いやすく、刺していてストレスがないことです。
初心者のうちは、失敗して当たり前です。
その経験が、糸の違いや好みを自然と教えてくれます。
まずは定番の刺繍糸で、布に針を通す感覚を楽しんでみてください。
そこから少しずつ、自分に合った刺繍糸が見えてくるはずです。
▼糸を選んだら、次は基本の刺繍道具を揃えましょう。こちらの記事でおすすめをご紹介しています。

▼初心者さんにも分かりやすく刺し方を解説した無料刺繍図案つきのオリジナル刺繍を公開しています。こちらもぜひご覧ください。

コメント